英語最終学歴高校まで・留学経験なし・純ジャパニーズの筆者が、塾なし・高額教材なしで、次は長女ここの小4での英検3級合格をサポートした体験をシェアします。
はい、英検3級も無事一発合格を成し遂げましたっ!
成し遂げっなっなっ・・なっ・・長かった・・・泣
もう長い!!
ドキドキする期間が長すぎるんですよ!!
5級4級で試験1回終わったら解放ーっていう流れを4回くり返した私としては、え、まだ続くの?え、結果また2週間後?あれ、私9月ぐらいから(準備も含めて)ずっとドキドキしてない?年?不整脈?いやこれだわ英検ーー!!
英検のシステムをディスってるわけではないですよ。
ただ子供のチャレンジを子供以上に自分ごとと捉えてしまう親としては、この丸3か月は本当に長かったです。
合格証書が届いたときは心底ほっっっとしました。
ちなみにバンドの成績は一次が+4で二次が+2でした。
思ってたんとちょっと違う・・いやもう合格でよかったです。
今までの級と違うところ
5級、4級との大きな違いというと、言うまでもなく二次試験の面接があるところ、これに尽きるでしょうが、この面接の詳細をすぐにでも知りたいところなのも分かりますが、地味に違うところがあったので先にそちらをお伝えしておきます。
一次受験の際に受験票にくっつけないといけない証明写真がいります!
たて3㎝×よこ2.4㎝のサイズで、サングラスや帽子の着用、プリクラ、写真をコピーしての利用は不可、と書いてあります。
めんどいです。
一瞬、あのわりとどこにでもある証明写真を撮ってくれる箱にここさんを押し込もうかとも思いましたが、家で白い壁を背景に撮った写真で提出してみました。
何の問題もなく受付通過できました。
かなり引きで写真を撮ると加工がしやすく、印刷した後も切り取りやすいのでおすすめです。
プリンターをお持ちの方はおうちで済ませちゃっていいと思います。
その他は受験の流れで言えば、今までの級の受験と3級の一次とでは大きな違いはありません。
あ、あとさらに細かな違いなんですが、3級から本番で配られる問題用紙はシールで閉じられた状態で受け取ります。
試験開始の際にえんぴつなどを使って破ります。簡単に破れます。
受験の内容で言えば時間はさらに長くなるし(筆記65分、リスニング約27分)、長文も長くなるし、2024年度からはライティングの問題が1問追加され、ライティング2問という大きな山もそびえています。
我が家のここさんが受験したのは2023年なのでライティングは1問しかありませんでしたが、3級合格を目指しての我が家のアプローチについては二次試験対策も含めて後述します。
二次試験の面接ってどんな感じ?~面接までの流れ~
まず皆さんが知りたいのはこれですよね。
ではここさん人生初の面接試験を、順を追って、我が家の実際の体験を踏まえてお伝えします。
まずホームページでの一次試験合格発表から間もなくして封筒が届きました。
ご存じ二次試験の受験票ですね。
うちの場合は、会場は一次の場所より自宅から近くてこじんまりしていました。
そして時間は10時45分集合(時間厳守)とありました。
持ち物は、届いた二次受験票と、一次受験票(本人確認票が一緒になってます)、筆記用具です。
筆記用具?面接なのに?
と、うっすら疑問をかかえて、当日は指定された時間より10分ほど早めに会場に到着しました。
この会場では準2級と3級の面接が行われており、着いてすぐ2人ほど準2級の面接に呼ばれて待合室から出ていく人を見かけました。
3級の受験者はここを含めて11人でした。
そして筆記用具、使いました。
一次と同じように、解答用紙のような紙に名前や受験番号を書かないといけません。
そりゃそうだろな方が大半なのは承知していますが、私のようなうっかりさんのためにしっかり伝えておきます。
呼ばれる順番は受験番号順かなーと勝手に思っていましたが、どうやら早く来た人から順に呼ばれているようでした。
3人ずつ呼ばれて、係の方に連れられて別室へ移動し受験します。
私はその係の人に呼ばれるまでここに付き添っていました。
他の受験者で親に付き添ってもらっている人は1人もいませんでした。
・・主に受験している年代は思春期ですからね、うち小4でまだ思春期じゃないんでね。
悪目立ち承知で開き直ってここと絵を描いて遊んでいると(小声で)、前の人が呼ばれて席を移動した際にちょうど後ろに来た女の子がここより小さいことに気がつきました。
だあーーーここより年下で3級受験&親なんかいらねーな立派な自立心!
おそるおそる私はその子に何年生か聞いてみました。
「6年生です。」
年上でした。
思春期なのに、悪目立ちしてる大人の勝手な質問にちゃんと答えてくれる優しい子でした。
そしてうちの子のサイズのでかさを改めて実感しました。
そんなこんなでここが呼ばれるまで30分ほど待ちました。
ここが呼ばれて出ていく背中を見送り、さあ雑誌でも読んで待とうかなとゆったり構えていると、すぐにここが泣きながら走って帰ってきました。
「受験票ちょうだい!!」
わーーミスったあああーーー
平静を装い受験票を手渡しハグの構えをする母を、すぐ行かなのジェスチャーで振り切り、踵を返す娘。
ああ・・落ちたかも・・・。
ごめんねここ・・親子でべったりリラックス作戦、失敗や・・・。
あんな泣くほどの精神状態で初の面接・・私は一瞬で諦めの境地に達しました。
それからここが帰ってくるまでの時間がどれほど長く感じたことか。
結局30分もしないうちにケロッとした顔で帰ってきたのですが、母は不安と申し訳なさでいっぱいでした。
保護者の皆さん、面接で呼ばれた際は、記入した解答用紙と一緒に二次受験票、一次受験票も持たせてあげましょう!
面接の部屋の前で係の人が確認するそうです。
もう十分緊張している状態で予想外のことが起こるストレスは計り知れないものがあります。
私はここに何度も謝りました。(あれ、ちょっとこれデジャブ・・英検体験談②~5級・次女むぎ編~参照)
ここは大丈夫、と明るく答えながら、面接の状況を教えてくれました。
二次試験の面接ってどんな感じ?~面接本番~
まず面接官は日本人でした。
まあ私も3級から外国人採用せんわなと思ってはいたのですが、なんだか自信がなさそうなおじさんで、愛想もSakamoto以下だったそうです。
このSakamotoとは英検の公式ホームページで公開されている3級のバーチャル二次試験に出てくる受験者の女の子の名前です。
うちでは1度だけこのバーチャル試験を見せたのですが、Sakamotoちゃんの棒読み、愛想の無さにここがびっくりしていました。
いや別に普通ですよSakamotoちゃん。
ただうちのここさんは常時笑顔の仮面をかぶっているようなタイプなので、お前も仮面つけんかい、とたまに他人に厚かましくも強要してしまうときがあります。
エア強要なので見逃します。
そして面接の最初、面接官と軽く英語であいさつをかわすのがお決まりなのですが、
「How are you? 」と聞かれたここは、
「I'm good, thank you. How about you? 」と聞き返したそうです。
すると面接官の自信も愛想もないおじさんは慌てた感じで「 I'm fine. 」と返してくれたそうです。
皆さん、面接官だって人間であり、英語後進国日本のいち国民なのです。
大丈夫です。
英語と戦っているのは受験者だけではありません。
自信を持って面接に臨みましょう。
さらに5問ある質問に対して、ここは3回聞き返したそうです。
「すみません、もう一度言って頂けますか?」を英語で言うと、
Excuse me, could you say it once again, please? です。
他にもいろいろな言い回しはありますが、1つに決めて丸覚えしておきましょう。
1つの質問に対して何度も聞き返すと減点されますが、1度聞く程度なら大丈夫です。
質問が聞き取れていても、答えを考える時間を稼ぐために聞くのも全然ありです。
そして質問がすべて終わり退室するときに、てっきり私は「 Have a nice day! 」と面接官から声をかけてもらえるものだと思い(バーチャルでは言っている)ここに「 You, too! 」と明るく返すことを毎回練習させていたのですが、自信も愛想もないゴリゴリ日本人の面接官のおじさんは何も言ってくれなかったそうです。
(何のためのバーチャルや!本番では細部まで再現せんかい!)
え?全然ディスってないですよ?
もしこの部分に力を入れて練習させてる場合は、そこまでの熱量はいらないかもです。
二次試験の面接ってどんな感じ?~もっと知りたい二次試験~
ここで二次の配点を伝えておきます。
リーディング(渡されたカードに書いてある文章を正確に読めたか)・・・5点
Q&A(質問にうまく答えられたか)・・・25点
アティチュード(積極的な態度がとれたか)・・・3点
の33点満点です。
ここさんの結果は、リーディングから4点、16点、3点の合計23点で合格でした。
合格点は約60%の19点からだと言われていますが、このアティチュード(態度)があるのには気をつけたいところです。
そもそも英語は小さい声でぼそぼそしゃべられるとかなり聞き取りにくくなる言語なので、試験中の5分間だけでも我が家のここさんに習って、笑顔でハキハキの仮面を装着することをおすすめします。
あと今は公開されてないようですが、公開されていた当時のデータから言うと、3級の二次試験の合格率は90%以上なのだそうです。
私もライティングの判定も含めてちょっとゆるいなーと感じます。(ちなみに一次の合格率は50%ちょいみたいです)
そして万が一、二次試験で落ちたとしても、そこから次の3回目までは一次試験免除になります。(詳しくは英検のホームページで)
なのであまり気負いせずチャレンジしてみて下さい。
と、本番はそんな感じでいいと思うのですが、そこに至るまではしっかり練習、そして訓練しないといけません。
我が家の3級受験対策~二次試験~
今公開している5級のプリントのように3級のプリントのページが仕上がった暁には、ここから先の内容はそちらに移すつもりでいますが、まだまだ4級も完全には仕上がってないような状態(進んではいます!もうしばらくお待ちください泣)なので、ポイントのみお伝えします。
そして3級も、5級のときからお世話になっている、学研の「英検3級をひとつひとつわかりやすく。」(監修:山田暢彦)のテキストを元に進めました。
ではまずは我が家の二次試験対策から紹介します。
一次に受かってから二次対策を急いで始める、なんてことは、帰国子女かスピーキングに相当自信がある人でなければしてはいけません。
特に小学生、中学生での受験となればなおさら早めにとりかからなければいけません。
スピーキングの難しさは、なんといってもそのスピード感です。
会話のテンポで英文を頭の中で瞬時に組み立て発音しなければなりません。
これにはもう慣れるしかないということで、我が家では夏休み序盤から週1回ぐらいのペースで二次試験ごっこを敢行しました。
前述のバーチャル二次試験から原稿を作って、私が面接官になり、部屋に入ってくるところから本番さながらで練習します。
終わったあとは、できなかったところをじっくり考えてもう1度答えてもらったり、こう言えばいいよねなどの提案をします。
本番まで結局20回ぐらいくり返したと思います。
使った練習問題は、主にニックス・イングリッシュ・オンラインというブログのものを印刷して使わせてもらいました。
あとちょっとちがう雰囲気の熊本県教育委員会のホームページの練習問題もよかったです。
アティチュード(態度)の部分に注意しながら何度も練習に付き合ってあげて下さい。
我が家の3級受験対策~ライティング~
二次試験の次に今までと大きく違うところというと、ライティングですよね。
しかも配点が一次の約3分の1を占めるとも言われているため、苦手だから捨てるという選択肢が取れません。
今までマークシートのみの解答だったのでまぐれで合格なんてことが起こりやすかったのに、3級からはそれが通用しません。
書かねばなりません。
英文を自力で。
リスニングに自信がある子なら、この一次のライティングより二次の面接の方が簡単かもしれません。
それぐらい英語の文章を書くのって難しいです。
我が家では3級の学習を始めた当初からライティングへのアプローチを始めました。
なので約1年間ライティングの練習をしてきたのですが、本番の正答率が56%・・・。
問題が Do you want to work in a foreign country in the future? (将来外国で働いてみたいですか?)だったんですが、 foreign country がわからなくて(いや学習したはず・・このくり返しじゃ悟)、結構見当違いなことを書いてしまったようでした。
1年練習してこの結果かい泣と一瞬思ったのですが、質問の意味がぼやっとしかわからなくても、とにかく規定の語数をしっかり書けばある程度点数がもらえるという光が見えます。(まだ我が家では次女むぎさんの3級受験が控えています)
この結果を踏まえて、我が家のライティング対策を順を追って紹介していきます。
1、日本語で質問に答えてみる
まずは規定通りの結論+理由2つの文章を日本語で作る練習を1~2か月続けました。
最初は慣れないのでおったまげるような文章を書きがちですが、丁寧に誘導するとちゃんとした文を書くようになります。
大事なのは、ここで保護者がバカにしたり落胆したり、ましてや「国語力ないね」などとネガティブな意見を言わないことです。
指摘するときは冷静に淡々と具体的に、が肝心です。
筋の通った文章が書けたときは、たとえ1文であっても認めてほめてあげて下さい。
2、ひたすら解答例を写す
いろんなパターンがあるのですが、うちでは1つの型にしぼって練習しました。
「(結論)because, (理由1). Also, (理由2)」の型です。
他にも最初の結論の後に I have two reasons. と続けて First(理由1)、Second(理由2)の形も書きやすい(後で気がつきました)のでおすすめです。
基本の型をどれか1つにしぼりましょう。
そしてその型しか練習しないことで、本番で悩む時間が節約できます。
参考にできるブログがあったのでいくつか載せておきます。
because ・ Also型→ESL club BLOG
I have two reasons. 型 →あおりんごの英検ブログ
これも1~2か月続けました。
3、質問から一緒に英文を作ってみる
この「一緒に」がポイントです。
はい、型は覚えたでしょ、さあ書いてと言ってもこの時点ではまだ全然書けません。
まず質問から一緒に結論を作ってみます。
実は結論で使う英単語は、ほぼ質問の中にあります。
それに主語をつけて丸写しします。
例えばさっきの Do you want to work in a foreign country in the future? なら、
Yes の結論は I want to work in a foreign country in the future. です。
No の結論は I do not want to work in a foreign country in the future. です。
その後は各型を使って理由1、理由2と続けます。
わからない単語や表現は、スマホや電子辞書でガンガン調べて写していきます。
ここでポイントなのが、使う単語はできるだけ簡単なものを選ぶことです。
dangerous(危険な)→ not safe(安全じゃない)
beautiful(美しい)→ nice (良い)
こんな感じで言い換えて簡単な単語になるものは結構あるので、親子で工夫しながら進めましょう。
そしてそのわからなかった、書けなかった単語は何度も書いて練習して下さい。
そうやって書ける単語を増やしていきます。
この過程は時間がかかるし親も付き添わないといけないので、平日の学習は模範解答を書き写すようにして、土日などゆっくり時間が取れるときにとことん付き合うようにするなど工夫すると、お互いストレスなく続けていけるかと思います。
これは2~3か月続けたと思います。
4、自力で25語~35語の英文を生成してみる。
大事なことは100点を目指さないことと、どんな文でもいいのでこの25語~35語のボリュームの英文を書ききることです。
この2つのポイントを守りつつ数をこなしていきます。
ここさんには夏休み中ほぼ毎日、ライティングの問題を1問書いてもらいました。
何度も書いているとパターンが分かってくるので書く時間もどんどん短くなっていきます。
質問もいろんなところから拾ってこられるので、様々なパターンの質問を経験させてあげてください。
我が家の3級受験対策~おすすめのタイミング~
最後にお伝えしたいのが、受験するタイミングは10月がおすすめ!ということです。
なぜかというとその前に夏休みがあるから!
子供たちが学校に通う平日は、疲れてる+宿題であまり集中して英語の勉強ができません。
もちろん夏休みもわりと多めな宿題はありますが、学校がないので毎日がっつり英語学習に取り組めます。
(我が家では夏休みの宿題のおおまかなスケジュールを最初に相談しながら立てて、いつものように週1で勉強なしデイを設けています)
1月受験は冬休み、6月受験はまあ春休みが前にあるはあるんですが、正直その長期休みで英検の勉強に集中できた記憶はありません。(レモネード全シーズン経験済)
それに1月は風邪やら雪やらと受験の障害になりうるものが多い時期だし、6月は進級後の緊張が解けてきてだらけちゃう時期でもあります。
それまでの級から大幅にステップアップする3級の受験は、学習時間が取りやすい10月の受験を目標にすると学習計画がスムーズに進むと思いますので是非ご検討を。
これらの我が家の経験を参考に、ぜひ英検3級にもチャレンジしてみて下さい!
これまでの5級、4級の経験談、まだご覧になってない方はこちらからどうぞ。