英語最終学歴高校まで・留学経験なし・純ジャパニーズの筆者が、塾なし・高額教材なしで、次は長女ここの小3での英検4級合格をサポートした体験をお伝えします。
はい、無事ここさんリベンジ受験(英検経験談むぎ・5級編参照)で4級合格できましたー!
やっと3級の勉強に集中できるー!!
合格が嬉しいとかより実はこれが大きかったです。
4級は私の中では前回の10月で終わっていたので、やっと4級から解放されてほっとしました。
ちなみに4級受験の2~3週間前までは3級の勉強をしていました。
直前に模擬を3回して4級に臨み、+9で見事合格!
3級のテキストにあるような単語や熟語も4級に出てくることがあるので、3級の学習をしといたことがよかったみたいです。
スピーキングも+1で無事合格!
よくがんばったー!
前回やらかして受験させてあげられなかった母としては、もう拝むような気持ちです。
ありがたや、ありがたや。
受験会場で見た親子
はい、当日はですね、個人的には娘の英検受験3回目+模擬9回もした後なので、もうさっさと終わってくれの境地でした。
ゆるい緊張感に包まれた会場の中で、ここと私は指スマして遊んだり(もちろん小声で)、持ってきていた消しゴムに落書きしてごっこ遊びをしたり(小声で)して時間を潰していました。
テキストすら持って行っていなかったので(持って行くように勧めたらいらないと言われた)、いつもの小一時間、私たち親子はどうしたらこの無意味な時間を少しでも楽しく過ごせるかに注力していました。
そしてふと見ると私たち親子とは対照的に、教室の一番前に陣取ってひたすら向かい合って復習っぽいことをしている親子が2組、目に留まりました。
長めのテーブルの両端のその親子は両方母と娘、娘さんたちはここより少し小さく見えました。
(ちなみにここさんは下校中、近所のおばあちゃんに6年生に間違われた経験を持つがっちり系です)
私たちが遊んでいた小一時間その親子ズは、ずーっと復習っぽいことをしていました。
そして保護者退室の時間になりその母親2人の後をついて出ていく形になった私は、彼女らの話を耳をダンボ(ダンボってわかります?)にして聞いていました。
「全然自信ないんですけど、一か八か受かるかもと思って受けたんですよー」
「こわいですよねー、ちなみにうちは5級は持ってるんですけど」
「あ、すごーいじゃあ2回目だから慣れてますよねー」
おお、初対面だったんかい。
てっきり私は、示し合わせて娘を受験させたママさんたちだと思い込んでいたのでちょっとびっくりしました。
終わったあとも別々で迎えに来ていて、そのうち1人のママさんは帰ってきた娘さんをロングハグしていました。
深い愛情ゆえの厳しい小一時間の復習だったのですね。
愛さえあれば、ではない
英検受験は学校の受験と違って全員の結果が張り出されることもなく個別で落ち込み個別で喜ぶので、あの親子ズの結果を知ることはもちろんかないません。
が、英検4連勝中のなんちゃって準1級の私に言わせると、何をしとるんやお前らは!!とあの親子ズのおかんズの頭をハリセン(ハリセンて知ってます?)でひっぱたきたい衝動に駆られるのです。
お前の不安を子供に押し付けて受験に挑む子供のHP削ってんじゃねー!!
すみません、説明します。
英検4級は筆記試験35分、リスニングテスト約30分と合計1時間越えの、子供からすると永遠かと感じるほどの長い戦いです。
大人でも1時間みっちり集中するのは結構しんどいですよね。
脳科学でも答えが出ていて、集中できる時間は未就学児は年齢+1分、小学校低学年は15分程度と言われています。
それも考慮されて、小学校では1コマ標準45分を40分にした学校もあるようです。
それをセルフ復習を入れると約2時間!
しかも休憩なしのぶっ続けで走り抜けたあの娘さんズ。
あのあと体調を崩してませんように。
ちなみにここさんは次の日学校を早退しました。
頭痛とだるさが出たようで、やはり英検受験は負担が大きいのだなと再認識しました。
ついでに言うと、英検の問題ってほぼかぶらないんで小一時間でなんとかなるようなもんじゃないんです。
5級ならまだしも長文読解もある4級は日々の英語学習の積み重ねがものを言うので、焦って直前まで詰め込むような完成度なら受験しない方がいいです。
そしてさらに言うと、そのママさんズはどうも英検取得が「目的」になっている気がするのです。
英語は子供の将来の選択肢を増やす「手段」です。
目先の欲に駆られて判断を誤ると、本当の「目的」である「我が子の輝く未来」からは遠のいてしまうかもしれません。
子供の目線に立った受験を
英検に限らず子供が何か挑戦をする時って、保護者が本人以上に緊張したり身構えてしまうことは往々にしてあるとは思います。
私も英検受験は結果発表まで含めて、毎回本人たち以上に緊張します。
ただ少し冷静になって、もし自分が挑戦する立場だったら、と考えてみてください。
私があの娘さんズなら、
英語の勉強やれー言うから付き合うけどキツー!てかまだ自信ないし受験次回でよかったくない?そんなおかん必死にならんでも・・え、不合格!?!?あんなに頑張ったのに・・もういや・・・
ってなると思います。
不合格か合格か結果は分かりませんが、あんなHPカラッカラな後にリスニングなんか聞き取れないと思うのです。
余談ですが、疲れてたりするとびっくりするぐらい友達(唯一の、ノンネイティブだけど英語を話す友達)の言ってること(英語)が聞き取れなくなります。
頭が考えるのを拒否してる感じがします。
何度も言いますが、英検を受験するってかなり負担がかかる行為なんです。
こんだけ頑張ってしんどい思いをして受験して、さらに不合格のガーン!!を味わうとか何の拷問?なわけです。
保護者の役目は無理のないスケジュールで合格レベルまで英語力を持っていき、当日は本人の体調、メンタルを整える努力をすることです。
そして万が一不合格でもお子さんの努力を精一杯称えましょう。
実はむずかしい、子供の人権を守ること
この出来事から少し足をのばして、子供の人権について少し考えてみたいと思います。
人権なんて大げさに聞こえますが、この相手の人権を守る、相手の立場に立つって、実はものすごくむずかしいです。
特に親子関係だと、まるで我が子が自分の体の一部か所有物かのように思えたりして、自分が楽しいから子供も楽しいだろう、自分が苦しくないから子供も苦しくないだろうと、んなわけあるかな心理状態になったりします。
そんな親子や、じじばば×孫をよく見かけます。
(蚊に刺されてめちゃくちゃかゆい時に)掻くなー!!
(マヨラーのむぎがブロッコリーにマヨネーズをつけていて)マヨネーズじゃなくポン酢にしろ!!
(ここが文句を言うと)言うこと聞かん子はベランダから放り出せ!!
ハリセンでは太刀打ちできないほどのこちらの言動、実際私の実母が娘たちにキレぎみに放った言葉です。
私は激しい矛盾を感じ、私が母にキレてその後親子喧嘩になりました。
親の立場から彼女の意図することは分かるのですが、フラットに、やや子供の立場に寄ってみると、ただの横暴やないかと思うことが彼女の場合よくあります。(娘の子供なので遠慮ゼロというのも大きいです)
もし自分がそんなこと言われたらどうかなとか、今相手はどんな気持ちなのかなとか、人間関係の根幹にあるはずの相手への配慮がずっぽり抜け落ち、自分にすらできないことを相手に強いる。(母が昔シャンプーが合わず、頭皮がボロボロになるまで掻きむしっていたことを私は思い出しました)
そんな他人同士では通用せんやろな関係が簡単にできあがってしまうのが、親子関係、我が家の場合はばば×孫関係も含めて怖い所です。
何かの本で見かけた言葉で、まさに我々保護者と子供の理想の距離感を一言で表したような言葉が心に残っています。
子供とは私の一部ではなく、大事な別の人
別の人間である以上、コミュニケーションを取らなければ何も共有できません。
掻きむしったら後で痛くなって跡にもなるから、冷やしてウナを塗ろう。
マヨネーズは摂りすぎると体に悪いから、たまにはポン酢で食べてみよう。
母がこう言っていれば、いい大人2人が子供の前でギャーギャー言い合うような醜態をさらすこともなかったのです。
ここが文句を言ったのも、結局元をたどれば母の説明不足でした。
・・誤解がないように伝えておきますが、母との関係は良好です笑
保護者が子供にへりくだる必要は全くないと思いますが、対子供なのだから、せめて大人の対応で何事も切り抜けたいものだと、私も自分自身の至らない部分を振り返って考えさせられるテーマでした。
アサーティブコミュニケーションとは
横文字、私も好きじゃないんですけど、この考え方をふと見かけてビビッときたのでこの機会にちょこっとシェアしたいと思います。
主にビジネスで使われる用語のようですが、日本語だと自分と相手、双方を尊重した自己表現という意味になります。
調べると具体的な実践方法などたくさん出てくるほど有名みたいです。
大人になるって、いろんな意味でバランスが取れていることだと、何度か聞いたことがあるし読んだこともあります。
まさにこのアサーティブこそ、そのバランスが取れて安定している状態だと私は思います。
相手の意思や考えを大事にし、自分の意思や考えも大事にしてもらう。
それってお互いが精神的に相手に甘えず、自立している時にのみできるコミュニケーションだと思います。
まさにここに子育てにおける極意がある気がしてなりません。
怒鳴って言うことを聞かせようとしたり、無理に物事をやらせようとしたり、自分の子供だからいいだろうとついつい、他人には絶対やらないことをしちゃうんですよね、保護者って。
自戒をこめて言いますが、その甘えこそ育児の最大の敵の1つなのではないでしょうか。
もちろん子供の、保護者に何かしてもらってお礼を言わないとか、おかんだし少々キツいこと言ってもいいだろ、とかも敵です。
このお互いの中にある敵のせいで、毎日毎日声を枯らして子供に怒鳴らなければならないようなことも起こりうるのだと私は思います。
相手を思いやる気持ちを忘れてしまうと、たとえ家族であろうと、違う人間同士での共同生活は困難を極めます。
そうなる前にまずは保護者が、子供を尊重する態度をとることが大事なのではないかと思うのです。
「親しき仲にも礼儀あり」
日本語のこの言葉にも通じるものがある気がします。
尊重して、尊重されて育った子供は、アサーティブコミュニケーションが当たり前になった世の中を、自由にスイスイと渡っていけるのではないでしょうか。
これこそ我々子を持つ保護者のゴールです。
そのゴールに続く道はもちろん無数にあるかと思いますが、この「アサーティブコミュニケーション」にちょこっと寄り道してみるのもありなのではないかと思います。
私は自分でも、こと「教育」に関してはいろんな本や記事を読んで勉強している方だと思います。
それでも、こんだけいろいろ勉強してても、娘たちと接する中で自分が親として成熟してないなと感じる瞬間は多々あります。
英語、英検ももちろん大事ですが、この機会にお子さんとの関係をしっかり点検してみるのもいいかもしれません。
さて、今さらながら本題に戻りますが、長女ここさんの4級のあとは次女むぎさんの4級です。
どうなったかは失敗!成功!英検経験談④~4級・次女むぎ編~にて!