学校で英語の勉強は一通りしたはずなのに、子供たちの勉強法を調べだしたその時まで聞いたこともありませんでした。
実は私が知らなかっただけで、今の幼児向けの英会話教室とかではサイトワーズとあわせて結構マストなカリキュラムなのだそうで、巷ではちょっと有名みたいです。
実際英語圏の子供たちが学習している英語勉強法でもあるので、英語に全く触れたことがないお子さんへの最初のアプローチとしておすすめです。
こちらの記事ではフォニックスとはどんなものなのかということとあわせて、実際に私が家庭でやってみた学習法や、学習の際に役に立った自作のアルファベットカードを紹介します。
フォニックスとは
フォニックス(phonics)とは日本語の「かな50音」にあたるもので、「A=ア」、「B=ブッ」、「C=クッ」とアルファベット26文字の「音」を教えて、例えば「CAT」だったら「C=クッ」「A=ア」「T=トゥッ」と分解して教えます。
このフォニックスを学ぶことで、知らない単語でも音声化できるという画期的な方法なんです。
主にアメリカで導入されているアナリティック・フォニックスと、イギリスで導入されているシンセティック・フォニックスとで2種類あり、日本では初心者にやさしいイギリス版の方が人気なようです。
と、つらつらえらそうに知識を並べていますが、先に言ってしまうと、レモネード家では最後までやらずに終わりました笑
結局うちはアルファベットの基本の音のみ教えて終了しました。
なぜかというと、フォニックスには44種の音と120通りの綴りパターンがあり、全てを学ぶとなると長くて複雑だから・・泣
学習の順番で言うと、
①アルファベットの基本の音 ← レモネードここで終了
②短母音ワードファミリー
③長母音ワードファミリー
④ブレンズ
⑤ダイグラフ
⑥二重母音
⑦ R のついた母音
⑧特殊な音と綴り
と、書き出してみるとこんなに種類があるんです。
フォニックスを放り出し数年が経ちましたが、今のところ後悔はしてません。
順調に英検取れてるんでね!
結果オーーライ!
てか家庭学習のみでこの⑧までたどり着く人がいたら、もうそれを仕事にした方がいいと思います。
結局日本語の漢字なんかでも、こんな読み方するんだーとか、この文字とくっつくとすごい変わった読み方するなーとか、出会ったときにへーと思う方がいいかなと個人的には思いますしね。
ここまではやった方がいい、アルファベットの基本の音
まあ挫折した言い訳はここまでにして、私がなんとかやり遂げたアルファベットの基本の音の学習法を紹介します。
いろいろ本やらネットやらでやり方が紹介されていますが、私は「世界で活躍する子の英語力の育て方(著者:船津徹)」という本を参考にしました。
「あなたの子供が社会に出る頃、英語格差=所得格差になっている」という帯にぞっとしてつい手にとってしまったんですよね。
もし興味がある方はチェックしてみて下さい。
はい、では皆さん、アルファベットの名前は知ってますよね。
その「名前」ではなくアルファベットそれぞれの基本の「音」をお子さんに覚えてもらいましょう。
それだけです汗
ですがゲーム感覚で楽しく覚えて、英語を好きになってもらうには工夫が必要です。
①まずはアルファベット表を用意
市販のものでもネットから印刷してもどっちでもいいです。
私はイアードキッズというサイトからダウンロードしました。
他にもフリーでかわいいものもありますが、こちらは余計な日本語が少ないので気に入っています。
私はその表をA4の4枚分の大きさに印刷して、ベタベタの手で少々乱暴に触られたもへたれないように裏を段ボールで補強して、表は透明の梱包用テープで強化しました。
そして子供が見やすい場所に貼りました。
②その表を見ながら子供と発音してみる
私は英語が好きなのでアルファベットの音、積極的に覚えましたが、ほんとは英語なんか見たくもねえな方や面倒な方は、ユーチューブとかでネイティブが読み上げてくれる動画がたくさんあるのでそちらを活用しましょう。
私のおすすめはリサティーさんの動画です。
【 毎日5分のフォニックストレーニング 】アルファベットA to Z - YouTube
ただリサティーさんが作ったアルファベット表を見つけられなかったので、そちらでいくなら余計な絵や文字が書いてないGood and Beautiful Blogの表がいいかもです。
前述のイアードキッズと比べてみて、お好きな方でどうぞ。
保護者が発音して聞かせる場合は、最初こっそり練習して、ある程度自信がついてからお子さんとやってみるのが無難です。
とにかくアルファベットの形と音がお子さんの頭の中でイコールになるように、アルファベット表のアルファベットを指さしながら、楽しそうにお子さんと発音してみましょう。
発音のきれいさより、この「楽しそう」を最優先で演出して下さい。
そしてお子さんが飽きる前にやめましょう。
1日5分程度でいいと思います。
あと気をつけて欲しいのが、「この文字は何て読む?」などとテストしたりしないことです。
まずはお子さんにたくさん英語の音を聞かせることに集中しましょう。
③アルファベットカードで遊びながら学習
これは我が家で大活躍だったのですが、私自分で作りました!
印刷して、1枚1枚切ってって面倒ではあるのですが、1度作ってしまうとわりと長く遊べるし、いろんな遊び方で楽しめるのでおすすめです。
印刷した時のカード1枚の大きさが、たて5.5センチ×よこ4.8センチの大きさになります。
印刷して段ボールなどの台紙にくっつけるのが1番いいと思いますが、私は面倒だったので、画用紙に印刷してそのまま使いました。
破れることはなかったのですが、やっぱりへろへろになりました。
小さいお子さんが使う場合や、使う人数が多い場合は段ボールなどの台紙に張って補強して、梱包用の透明なテープで貼っちゃってもいいかもです。
その場合もう、1枚のカードで表に大文字、裏に小文字みたいにしてもよいかと思います。
形は違うけど(似てるのもあるけど)同じアルファベットなんだと直感的にわかるので逆に便利になるかもです。
ただその場合自分や家族の名前を作る的な遊びの時には不便です。
そこはそれぞれのご家庭に合わせて活用して頂ければと思います。
あと未就学の小さいお子さんなら、もっと大きい方が使いやすいと思うので、お好みに合わせてコンビニで拡大したりして下さい。
遊び方はこんな感じです。
・よーいどん!でアルファベット順に並べて競争する
・大文字のカードを並べて、小文字のカードを半分ずつ持って、同じ大文字のカードに重ねていって手持ちのカードがなくなる速さを競う。
・大文字と小文字で神経衰弱
・かるた取り(アルファベットの名前バージョンと、音バージョンでできます)
・自分の名前を作って遊ぶ(同じ文字が2つ必要な場合は小文字も使って)
2歳~5、6歳ぐらいまでは遊んでくれると思います。
英語にまつわる遊びを毎日の習慣に
この②と③を例えば5分ずつでも毎日続けることで、アルファベットへの抵抗が確実になくなり、英語って楽しいものだという、英語を学ぶ基礎がしっかりできてきます。
あれやこれやと用意するのは面倒ではありますが、英会話教室代を浮かせるつもりでやってみれば案外なんとかなるものです。
いろいろな教育や英語についての本に書いていましたが、保護者ができる最大のことは、環境を整えることなのだそうです。
「馬を水辺に連れていくことはできても、水を飲ませることはできない」というイギリスのことわざを思い出します。
たとえ押さえつけて水に頭をつっこもうとも、本人に水を飲む気がなければただの暴力で終わるという、なんとか教育を施したい保護者のジレンマを見事にとらえたことわざです。
何が言いたいかと言うと、英語を覚えてほしいなら子供をその気にさせるのが近道だということです。
そのために、特に英語学習が習慣になるまでは、押さえつけて覚えさせる労力の分を環境を整える方に全振りしましょう。
あと大事なのは保護者の方は無理をしないことです。
学習習慣をつける前段階なので毎日続けることが大事ではあるのですが、少しのことでもこの毎日続けるということはなかなかに大変です。
まだまだ先は長いので練習のつもりで、できる時にやってみて下さい。
そう、先は長いのです。
次はもう1つの横文字英語学習法、サイトワーズです。