英検5級の英語学習で Are you~?と Do you~?を学び、なるほど一般動詞入らない方が Are you~?ねと思っているころに彗星のごとく現れるこのing形。
現在進行形とも言いますね。
テキスト(「英検5級をひとつひとつわかりやすく」(監修:山田暢彦))ではチャプター14からです。
現在形とこのing形の表現が曖昧な日本語で育った私たちからすると、ing形いる!?と存在を強めに否定したくなります。
安心して下さい。
私もいらなくね?と思ってます。
ただ英語ネイティブの中では明確な違いがあるようです。
もう割り切って覚えるしかないですよね、世界共通言語は日本語じゃないですから。
日本語は数ある言語の中でもトップレベルの難易度です。
英語なぞそんな日本語を操る我々からしたらどうってことなくなくなくなくない・・・。
・・どうってことないはずです。
あれこれ考えるのはやめてさっさと覚えましょう。
現在形とは
まずは、これ万能じゃね?と思いがちな現在形をしっかり理解しないといけません。
現在形は1番プレーンな形、I play tennis.、この文ですね。
そしてみんな大好き三単現の s がつくのもこの現在形だけです。
三単現・・名前からなんとかしてほしいです。
そしてテキストにもちょろっと書いてますが、現在形の文の大きな意味、ニュアンスとしては「普段してること」です。
だからやたらと often 出てくるんですよね。
だから What do you do? で仕事は何をしてるかと聞く文になるんです。
その時実際テニスをしてなくても、I play tennis. でテニスをする習慣があるということを表現できます。
ちなみに、あなたは英語を話せますか?を日本語のニュアンスのまんま Can you speak English? としてはいけません。
NHKの英語の番組で、そう聞いた日本人が相手の英語ネイティブから怒って電話を切られるシーンを見て、私は衝撃を受けました。
失礼になるんですね。
こういう場合は、普段から英語を使う習慣があるかを聞くように、Do you speak English? と聞くのが正解です。
そういう何の棘もない、フラットな考え方が真ん中にある感じが英語の魅力の1つだと思います。
老眼鏡も、英語では reading glasses です。
読むためのメガネ。
今ズキューンってきた人は英語の勉強を始めることをおすすめします。
じゃあing形の意味は?
本題に戻りまして、そんな現在形に対してing形のニュアンスはと言いますと、ずばり「その時だけ感」です。
現在進行形という名前から今だけな感じがしなくもないですが、厳密には「今」ではなく、「その時」です。
4級の問題になりますが、ing形は過去形とも未来形ともコラボして、その時~していた、その時~してるだろう、みたいな文も作れちゃうんです。
現在形と比べるとニュアンスの違いが分かりやすいです。
① He works at a bookshop.
② He is working at a bookshop.
和訳は両方「彼は本屋で働いています。」ですが、①の現在形の方は社員で長期で働いている感じで、②の現在進行形の方はアルバイトやパートなどで短期で働いている感じになります。
どっしりと不変のにおいがする現在形と、くるくると変わっていく、生き生きした感じが伝わるing形、という、実はこのニュアンスの違いをネイティブは上手に使い分けてたんですね。
このing形の雰囲気を理解すると、現在進行形と呼ばれる使い方は過去形、未来形とのコラボも含めてなんとなく分かる気が・・・しますよね?焦
こんな使い方があったとは~パート1~
5級には出てきませんが、もうついでにing形のことを詳しく把握しときましょう。
その、動きを感じる雰囲気の足を延ばす感じで使われているのが、ちょっと先のほぼ確未来形です。
分かりやすく言うと、そろそろそうなる、すぐ先の未来の時に使います。
誰かに呼ばれて、I'm coming. (今行くよ。)
実際に向かっている動きをしていなくてもネイティブは使います。
My sister is having a baby in May. (姉は5月に出産予定です。)
なんか日本語にするとちょっとかたくなっちゃいますけど、今 have はしてなくて(おなかの中にはいますけど)、5月にすると。
The train is arriving at Osaka station. (電車はもうすぐ大阪駅に着きます。)
今大阪駅にはいないけど、すぐ着きますと。
実は動詞によってing形と相性が悪い動詞(know 、 live 、 love などの状態を表すもの)があったり、動詞によって進行形の意味が若干変わってきたりするんですけど、今回はもうはしょります。
ただ4級で出てくる、未来形と言えばおなじみの be going to~と交換可能です。
大丈夫、じゃあいらなくね?と私も思いました。
こんな使い方があったとは~パート2~
これも5級には出ませんが、ing形の形容詞的用法です。
・・もうね、こんなカッチカチな名前ばっかりかっこつけてつけるから英語が嫌われるんですよ。
要は暑い、寒い、きれい、かわいいの仲間になるってことです。
いつもの形容詞
① A big dog.
② The dog is big.
ing形の形容詞的用法
① A running dog.
② The dog is running.
はい、それだけです。
訳で言うと big の①は大きい犬、②はその犬は大きい。
running の①は走ってる犬、②はその犬は走ってるです。
big(形容詞)と同じ使い方ができてますね。
あと形容詞と違って A dog running. みたいな使い方もできたりしちゃったりしますが、出てきたら分かる程度でいいと思います。
こんな使い方があったとは~パート3~
大丈夫です、これで最後です。
最後は動詞の最後にくっついてその動詞を名詞に変えちゃう、その名も動名詞です。
このネーミングは個人的にありですね。
swim(泳ぐ)→ swimming (泳ぐこと)
このように「~する」な動詞を「~すること」に変えるっていうただそれだけです。
Thank you for inviting me. (招待してくれてありがとう)
I'm looking forward to seeing you. (あなたに会えるのを楽しみにしています)
実際にはこんな感じで使います。
この動名詞を紹介するとそれと似たような機能をもつto不定詞も一緒に紹介するのが一般的ですが、長くなるのでまた次回にします。
こんなふうに文法を説明したり意識したりする時にふと思うのですが、文法のことをあれこれ考えながらの例えば会話でコミュニケーションって不可能やろがと自分につっこみたくなります。
英検みたいなテストでは正確さを求められますが、算数や社会などの他の教科と違って、語学は相手に伝わってなんぼなところがあります。
ネイティブもよく文法間違ったりします。
しかも我々英語学習者がミスる場所と一緒、be動詞がなかったり、三単現の s が抜けてたり、代名詞違ってたり・・。
なのでもっと自由に、気軽に付き合うのが英語学習を続けるコツかなとも最近思うようになりました。
なので肩の力を抜いて、大きな心でing形を受け入れましょう。
「ing形は必要だー!!」
10回ぐらい唱えてみてもいいかもです。