英語最終学歴高校まで・留学経験なし・純ジャパニーズの筆者が、塾なし・高額教材なしで、次は次女むぎの小3での英検4級合格をサポートした体験をシェアします。
はい、むぎさんも無事4級合格できましたー!
前々回、姉妹同時に受験しようとして大失敗してしまったので(英検体験談②~5級・次女むぎ編~参照)、受験するタイミングをずらすために今回むぎは4級の学習期間7か月のみという、私からするとなかなかタイトなスケジュールでの敢行となりました。
なので今回はスピーキングテスト(5級・4級と合否不問で体験できる)は3級に向けてしっかり訓練してから受けようと思うので、また結果が出たら報告します。
いつもは級が上がるごとに1年ほどかけて準備をして受験をするというのが我が家の受験ルーティーンなので、それより4か月も短い学習期間、しかも学習意欲やや低めのむぎさん・・正直かなり不安でした。
英検対策予防戦線に・・穴!
無事合格できて、しかもバンド+6と結果はオーライだったのですが、実は今回初めて模擬を落とすという大事件が起きていたのです・・!
模擬1回落としたぐらいでガタガタ言うんじゃねえとお思いの方が大半であることは重々承知しておりますが、よく読んで下さっている読者の方はお気づきかと思いますが、初めてなんです!
模擬とはいえ落ちてしまったのが初めてなんです!
むぎの手前平静を装いましたが、ショックでした。
これは嫌味でもなんでもありません。
私はこう見えて(どう見えているかは知らんが)小心者なんです!!
なので娘たちが受験するとなるとあらゆる保険をかけ、予防線を張ります。
早い話が、ほぼ100%受かるだろうと確信が得られるまで受験はしません。
なので必然的に受験直前に行う模擬では合格圏内の結果ばかり出ます。
が、今回6回中1回だけではありますが、落ちてしまった・・。
えーーー!やっぱり早かった!?汗
もう申し込んだけど、どうしよ!やめとく?
でも受験料をドブに捨てることに・・!
どーーしよーーー!!
とまあこんな感じで頭の中は一時パニック状態でした。
最初の5級さえ一発合格できれば、4級を落としたとしても5級合格の自信まで消えるわけではないので、いい経験で終わることはわかっているんです。
失敗から立ち直って再び努力を積み重ねるという経験は受験料以上の価値があることもわかっているんです。
でもやっぱり受けるからには万全の対策をして臨みたいし、その結果落ちるならまだしも準備不足で落ちるとか悔しさ倍増だと思うのですよ。
級が上がっていけば簡単に取らせてはくれなくなるので、理想を言えば落ちるという経験はその段階で得られればいいかなと思います。
それまでは、せめて次の3級までは、このままつっきりたいと強く、強く思う次第なのです。
結果の良し悪しを左右するのは学力だけ?
模擬落ちパニック後しばらくして冷静さを取り戻した私は、ふと、むぎの模擬での受験態度が気になりました。
一言で言うとダルそうなんです。
5級ではリスニングも合わせて約45分で終わっていたものが、4級になると約65分と1時間を上回ってきます。
長い上に長文読解が3問、リスニングも複雑で、たまにクセ強めなお兄さん、お姉さんも出てきて地味にストレス。
まあこないだ小学校に入ったような子供には少々きついか、と納得できます。
「今日も模擬かー全然やる気ないわー」
「むぎ、家で集中できないタイプだしなー」
「本番ならできるけどねーこれ本番じゃないしねー」
・・・いや4級の難易度関係ねえ!!
シンプルにやる気の問題!!
落ちた模擬の時は特にダルそうにしてました。
このころのむぎさんは学校の宿題ですらダラダラこなしていました。
新学期が始まって疲れが出ていたとか、宿題が3年生になって増えたこととかも関係していたのかもしれませんが、こう何でもダラダラされるとこっちのイライラゲージも蓄積される一方です。
だからといってその溜まったイライラを本人にぶちまけては思うような結果は得られないと、長年修行を積み重ねた経験が警告してきました。
ではこの状況をどう打破すべきか。
私はネットニュースを見るのが日課で、教育系、金融系、健康系、気になる事件など出てきたものはだいたいチェックしています。
そこでたまたま鉄分についての記事が目に留まり読んでみると、鉄分不足は今気になっているむぎの症状、倦怠感や集中力の低下を招く可能性があると書かれているではありませんか!
これじゃね!?
改めて検索して調べてみても、鉄分不足がむぎの集中力を低下させている可能性があることは間違いなさそうです。
でも鉄分・・・レバー、ホウレンソウ、(調べてみると)アサリ・・?毎日は無理!
・・・・・はっ!サプリメント?子供にサプリメント!?
この発想は今まで1ミリもありませんでした。
というか私はサプリメントやら医薬品やら人工のものはあまり摂取したくない派で、添加物も極力摂りたくない派です。(実際は予算の関係でガンガン摂ってますが)
でも思い込みは良くない(私が思い込んだ結果長女ここは前回4級受験できなかった・・!)、とりあえず試してみよう。
錠剤を子供に飲ませたことがなかった私はUHA味覚糖のグミサプリのCMを思い出しました。
本気なのさ グミサプリ―♪
続けるための グミサプリー♪
(ユーチューブで探してみると7年前とありました。そんな前だったんですね・・)
薬局ハシゴ2件目で見つけましたー!
20日分で800円弱。
地味に高っ!
まあ英検まで、この1袋だけ試してみよう。
結果・・・状況が改善!!
今でも鉄分のサプリを毎朝朝食と一緒に摂り続けています。
姉のここも体が変化する時期なので必要かなと思い一緒に食べてます。
結局あのグミサプリではなく割安のタブレットの他社製品(おやつにサプリZOOの鉄+葉酸)を見つけたので乗りかえましたが。
今のところ2人ともちゃんと集中して日々の学習に取り組んでくれています。
正直あのダラダラが鉄分不足によるものだったのか、単なる時期的なものだったのか、今となってはよくわからないところなのですが、これを食べると集中できるよーと宣伝したので少なくともプラシーボ効果的なものはあったのかなと思います。
さらに受験直前にブドウ糖90%の森永大粒ラムネを発見し、むぎに食べさせたところ本人いわく集中力が上がったということだったので、本番でも持って行き、試験が始まるちょっと前にトイレでこっそり食べさせました。
このラムネもネットで調べると実際効果があるのかないのか微妙なところですが、効果があると本人が信じるプラシーボ効果、さらに甘くておいしいから気分転換になるという点ではこういったものを使ってみるのは大いにありなんではないかと思うのです。
何より今回のことで、こと試験の一発勝負となると学力だけがモノを言うわけではなく、その時のコンデションは結果を分ける大きな要因になるのだなと改めて感じたできごとでした。
その後森永大粒ラムネは我が家で「集中ラムネ」と呼ばれ、むぎの毎日の学習で欠かせないものになりました。
同じようにブドウ糖90%の他のラムネを買ってきたら、これでは集中できないとぼやかれました。
ちゃんとできてますがね集中。
姉のここは1回食べてあまり気に入らなかったのか、それから1度も集中ラムネは口にしてません。
好きなはずなんですがねラムネ。
まあ今回は英語の能力を上げること一辺倒だった私が、全く違う方向からの英検合格へのアプローチに今さらながら気がついたというお話でした。
受験当日、またかの出会い
少し当日の様子も報告しておきます。
むぎさんにとっては前回とは違う場所での受験だったのですが、やはりもう2回目ということで前回と比べるとかなりリラックスしていました。
例のごとく手持ちの文房具で2人で遊び(小声で)、何度かトイレに付き添い、時間がくると退室しました。
あ、今さらこんなこと言うのはなんなのですが、リスニングの音量テスト、小さい場合はしっかり試験監督のおじさん(4/4でおじさんでした)に伝えた方がいいです。
英語という言語はそもそも、音量が小さいとネイティブ同士でも何を言っているのか聞き取りにくいらしいのです。
なので今まで毎回私が手を挙げて音量を上げてもらってます。
日本人はそういう手を挙げてどうのこうの、というか自己主張が苦手な人種なのはわかりますし私も得意なわけではないんですが、せっかくお金を払ってわざわざ受験しにきて落ちたくないじゃないですか。
落ちる可能性をできる限り下げる努力は、前述の話のサプリやラムネもそうですが、絶対にするべきです。
これ絶対小さいやろな音量でも、手挙げてるの私だけ(むぎ、お前も挙げんかい)ってことがよくあったのでここで強くおすすめしておきます。
さあ英検も終わりの時間にさしかかり、いつものようにむぎを待っていると、試験が終わり続々と出てきた受験者の中になんだか見覚えがある女の子がいることに気がつきました。
ん?知り合い?
いえ、一方的に知っているだけでした。
前回ここの4級受験の際に開始ギリギリまでおかんズにドン詰めされていたあの娘さんズの1人でした!!(英検体験談③~4級・長女ここ編~参照)
まさか、いやまたかの再会。
会場でむぎと待機しているときには全然気づかなかったので今回もドン詰めされていたかは覚えていませんが、間違いなくあの子でした。
落ちてたんですね、前回の4級。
もう1人の子は覚えていなかったので今回いたのかいなかったのかは分かりませんでしたが、なんとも切ない気持ちになりました。
今回落ちるショックの淵を覗いた後だったのでなおさらです。
あの拷問のようなショックにめげず、また挑戦するとは・・なんて健気で勇敢なんだ!
彼女に星(ステラ)を進呈したい(スパイファミリー参照)!
どうか今回は無事合格できますようにと、大きなお世話ながら祈らずにはいられませんでした。
女の子に「不合格」は必要か
男の子の保護者の皆さん、すみません。
今回は最近読んだ「女の子の学力の伸ばし方」(著者:富永雄輔)という本がおもしろく参考になったので、ちょっと紹介がてら英検の合否について考えたいと思います。
そもそも私は失敗することは、特に子供にとっては大事なことだと思っています。
なので、くり返しになりますが、5級さえ受かればあとは落ちても問題ねーと思っていました。
ですがこの本を読んでちょっと考え方が変わりました。
もともと女の子は男の子より、ネガティブ思考や失敗への恐怖心を強く持つ傾向にあるのだそうです。
なのでこの本では、失敗は悪いことではないと気づかせて、トライ&エラーではなく「トライトライトライトライ&エラー」くらいの割合で、失敗の数を減らしながら慎重に経験を積ませてあげることが大切だと書いています。(第1章の5、失敗がとにかく嫌いp62より)
算数の問題が10問あったとして、そのうち6問が正解なら男の子は「お、半分以上できてる」「俺って算数得意じゃん」と肯定的にとらえますが、女の子の場合「6問しかできなかった」「だから私は算数が苦手」と、負の連鎖をさせていきます。(第1章の7、「嫌い」と「苦手」に逃げやすいp65より)
この一節は私にとってかなり衝撃でした。
そんなネガティブなの!?
それが女の子にとってフツーなの!?
親の期待や周囲との関係など、さまざまなものを女の子は幼くして背負っています。そして、その重さに潰されかけています。(第2章の5、女の子のバランス脳を少しだけ崩すp101より)
はあああああ、納得。
女の子は「なぜ、それをやるのか」という納得できる理由がなければ頑張ることができません。(第4章の8、「理由がわかれば」女の子は目標に向かうp155より)
はああああああああ、納得。
そりゃあげたくなりますよ、星(ステラ)をあの子に。
著者の富永さんは有名な進学塾の代表をされている方なので、本の内容は中学受験対策な部分が大半ではあるものの、さすがこの年代の子供たちを数多く見てこられたお方。
ことこの年代の女の子の特性への指摘に関しては非常に刺さるものがありました。
今このブログを書きながら3周目の熟読に突入しております。
おもろい・・。
我が家の長女ここさんが、見事にこの富永さんが指摘する女の子の特性にばっちり当てはまっていて、まるで彼女のトリセツを読んでいるかのような錯覚を覚えるほどです。
この本に出会えて長女ここに対する理解が深まり、これで大丈夫なのかという不安も小さくなりました。
性差について言及することを差別と捉える方がいらっしゃるかもしれませんが、私は夫との夫婦生活約13年の中で、男性と女性では脳から全く違う生き物なのだという確信に近いものを得ました。
もちろん男性だからこう、女性だからこう、と決めつけるつもりはありませんが、性差によって生まれる傾向に対して対策をするということはとても効率的で有意義だと思います。
少なくとも私はめちゃくちゃ参考になりました。
もちろん男の子用の本も発売されているので、よければどうぞ。
おすすめです。
少し本題から逸れてしまいましたが、こうやって子供のことを知っていくとなおさら、英検、やっぱり落ちない方がいいですね!
お子さんが女の子ならなおのこと。
しっかり丁寧な学習を重ねて知識を増やし、自信満々になったら、そのタイミングで受験してみましょう。
さあ我が家の次なる関門は長女ここの3級受験です。
二次面接があり、さらに24年度からはライティングが2問に増えるという、5級4級とは一線を画す3級の受験。
レモネード家がどう乗り越えたのかお伝えします。